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National University Corporation GUNMA UNIVERSITY

平成28年度

TEAM GUNMA

平成28年度、人事交流の手順に沿って教員1名、看護部の部長・副部長からなる組織において看護職員1名を選出し、保健学研究科・附属病院看護部で組織している連携会議で認められ、人事交流を行いました。

1)対象者:教育側から看護学講座基礎看護学助教 中村 美香氏 【A氏】

       実践現場側から附属病院 看護師 瀬沼 麻衣子氏 【B氏】

2)交流期間:平成28年4月1日~平成28年9月30日

3)配置場所:附属病院教育担当看護師として看護部に所属 【A氏】

        看護学助教 基礎看護学に関する教育に主として関与する 【B氏】

4)指導体制:指導者 大学側 基礎看護学准教授(近藤 由香)

        病棟側 看護部新人教育担当師長(大谷 忠広)

フローアップ 面接にて目的・目標・適応状況・達成状況確認

病院側:看護部長 塚越 聖子、副看護部長 高田 幸子

大学側:看護学講座責任者 神田 清子、指導担当准教授 近藤 由香

 

実例1  

教育側から病院看護部教育担当  看護学講座基礎看護学助教 中村 美香氏 【A氏】

 

1.目的

1)新人看護師の卒後教育の現状や、新人看護師の在宅ケアマインドの状況、知識・技術の習得状況を知り、基礎看護学領域の講義内容や演習内容・方法の向上に活かすことです。また、リアリティショックの現状を知り、看護管理学領域での講義や実習指導の向上に活かすことです。

2) 看護師のキャリアマネジメントの現状と課題を知り、学生が在学中から自己のキャリア形成について考えられるような教育方法を検討し、看護管理学領域での教育に活かすことです。

3)病院における横断的な医療安全マネジメントの現状を知り、看護管理学領域の教育や研究に活かすことです。

 

2.計画と実践

 A氏計画と実践についてはこちらをご覧下さい。

 

3.目的に関する達成度

目的1)

新人看護師教育では、入職時から新人看護師の成長に合わせた卒後教育を行っており、実際の看護実践に役立てることができていました。在宅ケアマインドの状況については、入職時には対象者やその家族のニーズに合った看護を行うために必要となる知識はもっていましたが、看護実践に結びつけることは難しい状況にありました。しかし、成長に伴い退院後の生活を見据えた看護の重要性に気付くことができ、指導の下で実践することができていました。看護技術の習得状況に関しては、日常生活援助の項目の到達度は比較的高い傾向にありましたが、処置的な項目の到達度が低い状況にあることが分かりました。また、新人看護師の多くがリアリティショックを感じており、その不安は成長過程で異なることが分かりました。目的1)は達成されたと考えます。

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目的2)

看護師の継続教育として、ラダーレベルに合わせた様々な研修を行っていることを知ることができました。また、臨床現場が抱える看護師のキャリアマネジメントの課題として、それぞれのラダーレベルにおけるキャリア形成の促進に関するものや、対象者の暮らしを見据えた看護実践の充実に関することがあげられていました。目的2)は達成されたと考えます。

 

目的3)

医療の質・安全管理部の院内巡視にも参加させていただくなど、病院全体や看護師の医療安全管理に対して横断的なマネジメントについて知ることができました。また、看護師のインシデントの誘因について知ることができました。目的3)は、ほぼ達成されたと考えます。

 

4.人事交流に対する学びと今後の活用

今回の人事交流で、看護部の教育担当として携わり、臨床で働いていた時とは違う視点でみることができ、視野が広がりました。看護師への継続教育や実習調整を通して、対象者のニーズに合った個別性の高い支援を提供するためには、大学一年次から学びを積み重ねていくことが重要であると感じました。基礎教育で対象者を「生活者」として捉え、一人ひとりの暮らしを見据えた看護実践の重要性について強調していきたいと思います。臨地実習では、実習指導者との連携を図りながら、学生が在宅ケアマインドを踏まえた看護実践の重要性を感じることができるように努力していきたいと思います。学生時代から看護技術の習得レベルを高めることのほか、専門職としての自覚をもち、チームの一員として協働することの重要性についても伝えていきたいと思います。

大学と臨床の乖離を軽減するためには、臨床で求められている看護実践や看護師の成長過程と継続教育について知ることが重要であると思いますので、今後も附属病院との連携を大切にしていきたいと思います。

 

 

実例2  

実践現場側から教育機関・大学助教(基礎看護学)  瀬沼 麻衣子氏 【B氏】

 

1.目的

1)講義や演習・実習、研究を通して教員の役割と看護教育の現状と課題を理解し、地域を見据えた看護教育がどのように行われているのかを知ることです。

2)臨地実習を通して学生・看護師・教員の相互関係を学び、それぞれの視点からより良い実習をするためには何が必要かを考え、今後の実習指導につなげることです。

3)現在の学生の特性や特徴を知り、大学を卒業した新人看護師がどのような教育を受けてきたのかを把握し、今後の新人教育に活かすことです。

 

2.人事交流計画と実践  

 B氏計画と実践はこちらをご覧下さい。 

 

3.目的に対する達成度

目的1)

今回の人事交流では、基礎看護学分野の助教として主に1年生、2年生の演習、実習に関わることができました。1年次に看護学原論、ベッドメイキングや食事などの看護の基礎的な演習に加えて、2年次ではフィジカルアセスメントや紙面上での模擬患者を用いた看護計画の展開方法、導尿や吸引・吸入などのより専門的に看護を学ぶカリキュラム構成になっていました。それぞれの学年で、病院での臨地実習があり、入院前や退院後の生活に関する情報を分析、アセスメントするなど、地域での生活を見据えた実習目標が設定されていました。実際に演習や実習を担当し、学生と関わる中でカリキュラムの内容について学ぶことができました。また、教員の役割として、講義・演習・実習を行うだけでなく、研究や大学運営のための会議、大学と附属病院など他部門との連携会議など様々な役割があるということを理解することができました。目的1)は達成されたと考えます。

目的2)

臨地実習は、学校を離れ病院など他施設で行う実践的な授業であり、個人によって程度に差があるものの、学生にとっては不安と緊張が大きいということを実感しました。実習指導者は学生にとって声のかけやすい看護師であるため、学生の実習満足度に大きく関わるとともに、看護観の形成や将来看護師として働く上でも大きな影響を与える可能性があります。また、学生がより実習を効果的に行えるよう、教員は学生の持つ知識を実習で十分に活かせるような指導が有効なのではないかと考えます。また、実習指導者と教員のコミュニケーションを密にし、情報共有をすることが重要と考えます。目的2)は達成されたと考えます。       

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目的3)

今回、大学での授業では導尿の演習を担当しました。演習では、手技だけでなく目的、注意点など根拠をもったケアを行えるような指導を行っていることがわかりました。また、学生は演習の前に事前学習として課題やe-learningなどを行い、演習がよりスムーズに進むよう、また積極的に取り組めるような工夫がされていました。新人教育につなげるためには、学生の時に学んだ知識をいかに臨床で活用しながら動けるかというところが課題になってくると考えます。忙しい状況の中で、持っている知識を患者の個別性に合わせて臨機応変に変えるなど、実践に活用・応用するにはどうしたらよいのか考える時間を作ることが重要であると考えます。目的3)はほぼ達成されたと考えます。

 

4.人事交流に対する学びと今後に活かすために

人事交流では、教員の役割を知るとともに、地域を見据えた看護教育がどのように行われているのかを学ぶことができました。患者を一人の生活者として捉え、入院前から退院後の暮らしを見据えた在宅ケアマインドの視点を持った看護の必要性を周知し、スタッフと共に実践していくことを今後の課題にしていきたいと考えます。

また、今まで実習指導者を行ってきたという立場から、できるだけ学生が声をかけやすいよう、学生の身近に実習指導者がいるような関係を築くことも重要であると考えます。学生の臨地実習での経験は今後の進路や将来に大きな影響を与えることを意識し、良い実習だった、充実した実習だったと思ってもらえるような実習を目指していきたいです。

 

平成28年度群馬一丸GP人事交流の成果発表会

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