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National University Corporation GUNMA UNIVERSITY

平成27年度

TEAM GUNMA

平成27年度 実績

1)対象者:教育側から看護学講座 応用看護学助教(助産師)深澤友子氏【A氏】

      実践現場側から附属病院 助産師 貞形衣恵氏【B氏】

2)交流期間:平成27年4月1日~平成28年3月31日

3)配置場所:附属病院産科病棟 助産師として夜勤も含む臨床現場で活動する【A氏】

       応用看護学助教 母性・助産に関する教育に主として関与する【B氏】

4)指導体制:指導者 大学側 母性看護学教授(常盤洋子)病棟側 病棟師長(伊藤直子)

フローアップ 面接にて目的・目標・適応状況・達成状況確認

病院側:看護部長 荻原京子、副看護部長 尾上悦子

大学側:看護学講座責任者 神田清子、指導担当教授 常盤洋子

5)成果発表会:平成28年2月24日(水)臨床中講堂 出席者 110名  

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実例1 

大学の教育側から実践助産師としての交流  深澤友子氏【A氏】  

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目的

1)妊産褥婦を「生活者」ととらえ、地域での生活を見据えた助産・看護が附属病院において提供できるように、産科婦人科病棟・外来における看護の現状と課題を知ることです。

2)複雑な問題を抱える妊産褥婦とその家族に対する看護実践や看護スタッフに対する教育、相談、そして研究支援を行い、母性看護専門看護師の資格取得につなげ、その後の活動の可能性を探ることです。

3)群馬大学医学部保健学科助産師コースを卒業した新人助産師が、どのような助産・看護実践をしているのか現状と課題を知り、再び大学に戻り基礎教育内容・卒後研修内容に活かすことです。

4)臨床経験を積むことで、臨床現場の現状を肌で感じ、自身の助産師としての看護実践能力の向上、基礎教育内容の向上につなげることです。

A氏 計画と実践はこちらをご参照ください。

 

成果:

 1 目的に関する達成度

目的1):群大病院は地域周産期母子医療センターかつ大学病院であり、身体・心理・社会的ハイリスクな対象者や、それらの問題が複雑に絡みあった解決困難な問題を抱える対象者が多く通院し、また入院していました。特にハイリスクケースについては、妊娠中から産後まで助産師が継続して介入していく必要性を多くのスタッフが感じていましたがマンパワーの問題などで十分な介入ができないこともありました。改善策として外来助産師と病棟助産師が情報共有するためのシステムが構築されるなど、継続看護のための新たな取り組みが行われていました。患者の重症度の高さ、煩雑で多忙な業務内容により、母子の身体的ケアや決められた業務を安全に行うことで精一杯となると、対象者の生活を見据えた視点での看護が行われにくくなる可能性があると考えられました。目的1)についてほぼ達成できたと考えます。

目的2):母性看護専門看護師を目指し行った「教育」として、主に病棟スタッフ(主に新人)を対象に、「切迫早産の看護」についての勉強会を開催し、生活を見据えた視点について強調しました。病棟スタッフ、保健学研究科教員の協力のもと、CNSの6つの機能を実践することができ、母性看護専門看護師の資格取得につながりました。また、大学に所属する母性看護専門看護師としての働き方、役割について考えることができました。目的2)については達成できました。

目的3)4):新人助産師は、臨機応変な対応を求められる臨床において、重症度の高い対象者へのケア、慣れない育児指導など、高い緊張感の中決められた業務を安全に時間内に行うことで精一杯の状況で勤務していました。本人事交流の機会を活かし、保健学研究科と産科婦人科病棟とで協働し「助産師クリニカルラダー レベル新人」についてシステムを構築しました。人事交流中の授業では、臨床現場で今起きていること、その時の助産師の思考、行動、患者の反応や自身の失敗談について臨場感を持ってタイムリーに学生に伝えることができ、学生の目の輝きやモチベーションにつながることが実感できました。目的3)、目的4)について、ほぼ達成できました。

2 人事交流に対する学びと今後の活用(GP含む)

人事交流中、多忙で煩雑な勤務の中、決められた仕事を事故なく安全に行うことで精一杯になり、対象者を「生活者」と捉えることを忘れている自分に気づき反省することがありました。しかし、看護者が対象者の生活を見据えた視点を持つことで、対象者の真のニーズが明らかになり、対象者によりよい看護が実践されるということも学びました。今後も附属病院GP関連教育連携班の一員として、また大学に所属する母性看護専門看護師として、本人事交流での学びを活かし、附属病院における対象者の生活を見据えた看護実践に貢献できるよう努力していきたいと思います。そして、基礎教育においても、生活を見据える看護の必要性を強調し、臨床指導者とも生活を見据えた視点でのディスカッションを行っていきたいと考えています。

 

実例2 

病院看護教育担当(助産師)から大学の助教の交流 貞形衣恵氏【B氏】

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目的:

1)在宅ケアマインドを基盤に妊産褥婦を「生活者」ととらえ、地域での生活を見据えた母性看護学・助産学教育が実践できるようになることです。

2)基礎教育と臨床の乖離を軽減できるようよう努め、学生指導や看護スタッフの教育に活かすことです。

3)教授の指導の下、研究指導方略を学ぶことです。

B氏 計画と実践はこちらをご参照ください

 

 

成果:

 1 目的に関する達成度

目的1):講義では、3年生と4年生の演習や課題学習での指導を行い、実習では、3年生の母性看護学実習や4年生の助産・助産管理実習で学生4名を担当しA病院とG医療センターでの実習を行いました。以前より母性看護学や助産学においては、妊娠・出産・育児は生活の場で展開されているため、妊娠中から産後まで一貫して対象者を「生活者」ととらえ実習指導を行っていました。教育実践では講義や実習で「生活を見据えた」というキーワードである言葉を意識的に使用することや教育評価においても対象者の「生活を見据えた」ケアの視点が持てたか学生自身が評価できるような教育評価を行っていました。教授案、教育実践、教育評価と一連したものとなっていることが理解できました。

 他領域との交流については、平成27年度地域貢献事業や委員会活動などを通して行うことができました。平成27年度地域貢献事業では、多職種協働による子育て中の母親のレスパイトケアに関わることができました。母親や子供、その家族を地域で生活する中で支えるために他職種との連携の必要性や役割について知り、自らの在宅ケアマインドの強化にもつながったと考えます。 目的1)についてほぼ達成できたと考えます。

目的2):学生の特徴については、実習指導を通して学生は青年期の発達段階にいるため、自分を認めてもらいたいという思いが強い学生や学生同士、学生と対象者さんとの距離のとり方が上手くいかない学生への指導を教員の立場で行う難しさを経験しました。指導方略のひとつとして、リフレクションを通して、まずは学生を承認し、その後に助産観や看護観を聞き、対象者について考えられるよう指導していくことの大切さや難しさを学びました。学内での学習では、課題学習も考えていたよりも多く、学生が主体的に学習できるようサポートする能力が求められていることがわかりました。ほぼ達成できたと考えますが、目的2)については今後も臨床の場で教員と協力し達成できるよう継続していきたいと考えています。指導者が学生の特徴やレディネスを把握し、それらを踏まえた指導について指導者同士や教員との共有が行え、ディスカッションできる体制をより整えられるようにしたいです。

目的3):研究指導については卒業研究ゼミに参加し学生の研究テーマやデータ分析のスーパーバイズを行うなど、教員がどのように指導を行っているのか学びました。教員が実際にどのように指導を行っているのかを学ぶことが出来たため、ほぼ達成できたと考えますが、臨床でもスタッフの研究指導が実践できるよう今後も指導方略を学ぶ必要があると考えます。後輩の研究指導を行う際には、研究が実践に活かせる面白さをも指導できるようにしたいと考えました。

2 人事交流に対する学びと今後の活用(GP含む)

今回の人事交流において大学でどのような意図を持って教育が行われているのか、どのように学生は既習の知識を統合しながら実習に臨んでいるのかを学ぶことができました。人事交流を活かし、大学の教育方針を理解するだけでなく、積極的に教員とディスカッションを行ない、連携することで基礎教育と臨床との乖離が軽減できるように努めていきたいと考えます。

在宅ケアマインドの育成を臨床で適応するためには、教員だけが意図的に在宅ケアマインドの育成を行うのではなく、実習指導や新人教育を踏まえた院内教育においても「生活者」「生活を見据えた」というキーワードを使用することで、基礎教育からの継続教育として在宅ケアマインドを育成することができると考え、臨床で実践していきたいと思います。そのためにも教育に関わるスタッフにも「生活者」「生活を見据えた」という視点をもてるよう指導することや意識するよう周知したいと考えます。また今回の人事交流により、南3階病棟と母性看護学・助産学領域の教員との連携がより強化され、定期的にミーティングが開催され、助産師クリニカルラダーの実施ができるようになりました。今後も助産師クリニカルラダーや専門キャリアアップ制度の検討を重ね、院内教育を充実させていきたいと考えています。

 

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