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日本看護科学学会の交流集会で附属病院GP関連教育連携班の活動について紹介し意見交換をしてきました

 平成29年12月16日(土)に仙台市で開催された、日本看護科学学会学術集会の交流集会で、附属病院GP関連教育連携班が「群馬一丸で育てる地域完結型看護人材の育成―病院と大学の協働による地域完結型看護人材育成の取り組み―」のテーマで発表し、会場に来てくださった方と活発な意見交換を行いました。本連携班からは総勢12名が参加しました。

 

 はじめに、本連携班の「附属病院と大学教員の協働による地域完結型看護人材育成の取り組み」について、4人の発表者が紹介しました。

 まず本連携班班長である常盤洋子教授から本連携班が「大学病院の看護職として地域での役割とつながりを自覚し、暮らしを見据えた看護実践ができる」というビジョンのもと取り組んできた、附属病院と大学教員の協働による地域完結型看護人材育成の概要について紹介がありました。

 次に、本連携班副班長の中村美香助教から、平成28年度、29年度に附属病院全看護職員を対象に行った「在宅ケアマインド」についてのプロモーション活動や周知状況の実態調査の結果について発表がありました。そこでは、実習指導者経験のある看護職員が、在宅ケアマインドの周知および活用状況が有意に高いことが示され、本学の強みである附属病院看護部と大学との協働体制を活かした循環型教育の重要性が述べられました。また、この協働体制の強みを活かした今後の取り組みについても発表がありました。

 次に附属病院 金井好子看護師長(教育・実習担当)より、本連携班が分析し導き出した「附属病院における地域完結型看護実践を目指した課題と目標」と、その改善を目指し、平成28、29年度に附属病院で継続して行った「暮らしを見据えた看護実践に向けた研修プログラムの概要と退院支援フローチャートの作成」について発表がありました。その中で、臨床現場における看護実践指導者である副看護師長を中心に、暮らしを見据えた看護実践に向けた教育を進めていくことによって、リーダーシップの発揮と部署の牽引へつながり、全スタッフの暮らしを見据えた看護実践を推進する上で効果的であったことが示されました。今後の課題として、暮らしを見据えた看護実践をするためのツールであり、退院支援の流れについて可視化できる「退院支援フローチャート」を、各部署の教育ツールとして有効活用することが挙げられました。また、管理者、全スタッフの意識改革の促進と知識の獲得にむけて、これまでの取り組みの成果を踏まえた継続性のある教育を行うことの重要性が述べられていました。

 最後に、高田幸子副看護部長(教育担当)より、「附属病院と大学の協働による地域完結型看護人材育成の取り組みの評価」について発表がありました。そこでは、履修証明プログラム修了生や人事交流経験者の活用により、在宅ケアマインドを持ち、患者を生活者と捉え、退院後の暮らしを見据えた看護を実践する病棟スタッフのロールモデルが示されていることで、病棟スタッフの意識の変化や、より効果的な学生指導が行われていることの報告などがありました。また、暮らしを見据えた看護実践者育成のため、平成28年度、29年度に行われた取り組みの評価として、看護職員が「暮らしを見据えた看護の必要性と地域連携の必要性の理解が深まった」、「在宅ケアマインドを意識した学生指導ができるようになってきた」などが報告されました。今後の課題として、暮らしを見据えた看護実践の強化およびそのための継続教育、そして循環型教育の取り組みの推進などが挙げられました。

 4人の発表の後、真剣な雰囲気の中行われた意見交換では、会場の方から「人材育成の取り組みの結果、スタッフに具体的にどのような行動の変化があったのか?今後はスタッフの行動レベルでの評価が必要ではないか?」と大変貴重なご意見をいただきました。附属病院 塚越聖子看護部長より、暮らしを見据えた看護実践についてのスタッフの意識向上という課題に対し、この2年間、退院支援の強化に取り組んできたこと、特に退院支援フローチャートを副看護師長が教育の一環としてスタッフと共に活用していくことで、全スタッフが暮らしを見据えた看護実践を行えるようになることを目指していると報告がありました。また附属病院患者支援センター冨田千恵子看護師長より、スタッフの具体的な行動の変化の一例として、病棟とケアマネジャーとの連携件数が、例年、年間20~30件であったのに対し、今年度は12月時点ですでに100件以上と、とても増えてきていることなど、現場での「暮らしを見据えた看護実践」の変化について報告がありました。

 また、会場の方から「現場が変わらないと地域完結型にならない、現場がどう変わったかの報告を待っている、群馬が先駆けモデルを示すことで、他も続いてくるのではないか」と今後の課題につながるありがたいメッセージもいただくことができました。意見交換を通し、現場スタッフの暮らしを見据えた看護実践の評価の視点を明確にしていくことが、本連携班の今後の課題の一つであると明らかになりました。

 今回の発表と意見交換を通し、同じような悩みを持っている施設があることがわかり、また、本連携班の大学と附属病院看護部の協働体制を活かした先駆的な活動は、全国のモデルとなるため、今後も活動を続け、成果を情報発信することが本連携班の役割であり、期待されていることであると強く感じました。

 今回の交流集会での発表は、これまでの附属病院GP関連教育連携班の約2年間の取り組みを振り返り、客観的に評価する大変貴重な機会となりました。今後も今回の交流集会の成果を活かし「病院と大学の協働による地域完結型看護人材育成」に取り組んでいきたいと思います。

レポーター:母性看護学・助産学 助教 深澤友子

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